うた・ものがたりのデザイン展で
先日大阪市立美術館に伺いました。そこにはいにしえの日本人の粋としかいいようのない独特の感覚がいっぱい・・・・着物に、万葉集の歌詞を見事に刺繍してあったり、その物語の絵を描いた着物や、漆の文箱やお椀など・・・・こっそり恋心を着物に隠してあったり・・・・昔の人は本当に風流・・・
そして、ひとつの大きなショーケースに展示されていた見事な刺繍の着物に見入っている私にマネージャーが「あれって、○○先生では?」と・・・
はっ?!と顔を上げて隣で見ていた女性のお顔を見てビックリ!
まあ!なんと、お友達の葉子ちゃんの日本刺繍の先生ではあ〜りませんか?!
「あら〜!」「まあ〜!」とご挨拶を・・・「1分でもちがっていたら会わなかったね!」と先生。本当にこんなところで、お会いするなんて・・・
しかもマネージャー曰く、二人が大きなショーケースを真剣に覗き込んだままぐるぐる回っていた・・・・とても不思議な状況だったらしいです・・・見事な引き寄せでございます・・・お目にかかれて良かった!
夏に「しゅわりん」を持って頂けるのが楽しみ!
そう言えば、話は変わりますが、少し前、叔母から譲り受けた大切な着物に「雪・月・花」と描いてありましたが・・・どういう意味なのか?!Wikipediaで調べてみると・・・
白居易の詩「寄殷協律」の一句「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」による語。雪・月・花という自然の美しい景物を指す語である。
殷協律は白居易が江南にいたときの部下であり、長安からこの詩を贈ったものである。この詩における「雪月花の時」は、それぞれの景物の美しいとき、すなわち四季折々を指す語であった。そうした折々に、遠く江南にいる殷協律を思うというのである。
ラブレターやん!
「雪月花」は、日本の芸術・美術の特質の一つとしても捉えられており[1]、日本においては、この語句が詩歌だけでなく、以下に述べる含みを持つ語として使われるようになった。
「雪月花」は日本の詩歌においては、これら三種を一度に取り合わせたものを指すものとしてしばしば用いられる。日本語における初出は『万葉集』巻18に残る大伴家持の歌である。「宴席詠雪月梅花歌一首」と題して「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」(4134)の歌がある。すなわち月の明るい折に、雪と花をあわせたものを提示するという遊戯的な設定を和歌の題材としたものである。この取り合わせは『枕草子』の一節に村上天皇の挿話として見え、日本の宮廷文化においては、しばしば珍しい取り合わせとして、また「最君憶」(最も君を憶う)との連想において好まれた。「雪月花時最憶君」は『和漢朗詠集』交友の部に前句とともに採られており、先に触れた村上天皇の挿話もこの連想を下敷きにしたものである。なお、大伴家持の歌は天平勝宝元年(749年)32歳の作で、白居易の詩は宝暦元年(825年)54歳頃の作と考えられている。
音読語としては「雪月花」が用いられることが多いが、和語としては「月雪花」(つきゆきはな)の順で用いることが伝統的。
現代では伝統的な日本の美の感覚を連想させる語として、様々な場所で用いられている。
1914年の宝塚歌劇団の組の花・月・雪という組分けもここから来ている。
とまあ、なんとも凄い意味があるではあ〜りませんか?!
もとはラブレターであったようです・・・まあ、文字列だけみても美しいですが・・・この文字を白大島に入れているとは・・・「素人さんは買いまへん」・・・と言われたものを買った叔母・・・あなたは一体何者なのでしょう?!
まあ、この着物を粋に着こなせるようになるにはどれぐらいかかるのかしら?などと考えながら、いつしか袖を通す日を楽しみにしております。
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